和田秀樹「60代はお金を無理にため込む必要ない」 お金をどんどん使って人生を楽しむのがいい

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60代になれば、大半の方には年金が支給されます。国家が破綻しない限り、年金は支給され続けます。もちろん50年後の日本でまだ年金制度が存続しているかは分かりませんが、少なくとも、いまの60代が生きている限りは、間違いなく年金は支払われ続けるでしょう。だったら、無理してお金をため込む必要はないのです。

さて、あなたが、いま一番やりたいことは何でしょうか?

「世界の秘境に行ってみたい」

「新たにギターを習ってみたい」

「友達を集めておいしいものを食べに行きたい」

などなど、どんな夢でも結構です。お金はためることより、使うことで幸せになれる存在です。「これをやりたい」「あれをやりたい」と思う気持ちを、ぜひ実現させてください。

資本主義社会で幸せなのは「お金をたくさん使う人」

勘違いされている人が多いのですが、資本主義社会において、「お金をより多く持っている人」が幸せになれるわけではありません。それよりも「お金をより多く使った人」のほうが幸せになれます。

さらに、自分の楽しみにお金を使うことで、そのワクワク感から前頭葉も活性化し、老いを遅らせることにもつながります。

また、お金を使って富を周囲に循環させ、自分も他人も喜ばせることができた人は、他人から好かれます。

たとえば、大邸宅に住んでいて大金持ちなのに、孫にお年玉を2000円しかあげないおばあさんと、貧乏な長屋に住んでいるけれども孫へのお年玉には2万円くれるおばあさんだったら、間違いなく後者のほうが「お金がない中、こんなにたくさんくれるなんて、自分のことをかわいがってくれるのだな」と孫には慕われます。

お金を持っているか、持っていないかは、生まれ落ちた環境やついた職業などによって違います。ただ、ケチかケチではないかは気持ちの問題なので、変えようと思えば変えられます。

みなさんにはぜひ「お金をたくさん持っていて自己満足している人」ではなく「お金をたくさん使って周囲を幸せにする人」を目指して、幸せな人生を歩んでほしいと思います。

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