24時間イライラしていた夫が"劇的変化"したワケ 限界に達した妻が「5日間の家出」をした結果…

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のんさんのお菓子屋「イツモノ」のマフィン。そよかぜ農園の自然栽培米や地元産のお米をその都度精米した米粉を使い、農園の野菜や季節の果物を使って作るおやつは大人気。種類は季節によって変わり、写真は左からモロヘイヤと白ごまのマフィン、かぼちゃのタイガーマフィン、自家製ドライトマトの酒粕ペッパーマフィン。著者もいただきましたが、独学で学んだとは思えないおいしさ! 詳細はそよかぜ農園インスタグラム(写真提供:のんさん)

農家の家事育児分担はいろいろで、「夫婦共に同じくらい農作業をして、同じくらい家事育児もする」というパターンもあれば、「夫が農作業、妻が家事育児」と完全に分けているパターンもあるそうです。

「夫婦ふたりで農業を始めたけど、途中から片方が働きに出る」という家庭も多いそう。これは、農家が労力のわりに儲からず、災害や豊作やいろいろなことに売り上げが左右されてしまい不安定、ということから途中でやり方を変えるという理由が多いからなのだとか。

パートナーを応援することで、家庭の幸せが増えることも

このお2人の場合は、産後クライシスを経て、今はまぶさんが外での農作業、のんさんが出荷作業とお菓子製作販売、という分担になりました。のんさんのお菓子は好評で、マルシェなどで販売するといつも完売。売り上げを立てられるようになったそうです。そのマルシェが彼らの仲間を増やすことにもつながりました。

結婚後に始めた仕事は、なにかと趣味扱いされて軽くあしらわれたり、仕事扱いされなかったりしがちです。でも、パートナーが失敗すると決めつけず、応援することによって、家庭の幸せが増えることもあるのかもしれないのです。

いまでは、まぶさんは「妻の直感はすごい。彼女が笑っていればうまくいく」と言うほどです。さらに「妻の好きなところは、芯の強さ。ふわふわ女子のようで、芯は本当にぶれない」と言います。今回の取材で農家の妻には強さが大事なんだなと思ったのですが、のんさんもそういう意味でまさに農家の妻にふさわしい人なのかもしれません。

さて、次回は、彼らの家事育児分担のさらなる詳細と、お菓子工房以外もいろいろと手作りする生活を紹介します。なんと自宅もセルフビルドで建築中なんだとか!

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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