高価すぎるアップル「Vision Pro」に勝つ意外戦略 中国企業の完璧を求めすぎない「見切り発車」
テクノロジーが「おもてなし」をする時代がやって来る
成嶋:尾原さんに、ぜひ見ていただきたいものがあります。中国のあるテック企業が作ったARグラスのコンセプトムービーです。
朝起きてから食事、外出、就寝に至るまでの一連の行動を、ARグラスが視線の向きや首の角度などをもとにトラッキングしています。そこからユーザーの行動パターンを予測し、ニーズや期待に最適な提案が自動でグラス上に表示されます。例えば、窓に視線をやると今日の天気が、飼っている猫のほうを向いたらキャットフードの広告が表示される、といった形です。
尾原:これ、面白いですね。グーグルが2014年に発売した「グーグルグラス」のコンセプトデモはAIによる画像認識AIから次の行動をサジェストするものでした。対して、この中国テック企業のARグラスは、ユーザーの行動を座標軸でAIが読み取り、解析しているように見えますね。


















