子どもの「10歳の壁」とは何か? 乗りこえるための発達心理学 渡辺弥生著
最近、子どもに関する書籍や雑誌で、特に学力をテーマにしたものに「9歳、10歳の壁」という言葉をよく目にする。この「9歳、10歳」という区切りについて、発達心理の専門家である著者は「根拠がない」と指摘する。脳科学の世界ではいまだ明確なエビデンスがないというのだ。
一方、発達心理学の面では、この10歳前後という年齢は非常に注目すべき年齢であると、この年頃に起きる心の変化とその特徴を紹介する。
「壁」は正面から見れば強いプレッシャーを感じるが、上や横から見れば一つの節目にすぎない。この年頃特有の変化の興味深さや面白さを知ることで、この時期の子どもたちを楽しく見守ってほしい、とアドバイスする。
光文社新書 819円
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