「頭のいい人」が密かに実践、勉強効率の高め方2選 デキる人は「学んだ直後の一工夫」が全然違う!

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前者が、「桐島っていう人が部活をやめるって、そんなに重大なことなの?」と気になるように、後者も「アドラーって、そんなすごいことをした心理学者なの?」と、相手の興味を引くことができればよいでしょう。

ちなみに、『桐島、部活やめるってよ』は、肝心の桐島本人が作中に登場しないため、タイトルだけで想像力を働かせながら読むところが、この作品の面白さです。そういうセンスのよさから、朝井リョウさんの作家としての優れた才能を感じます。

この「桐島方式」を使うと、たった一言でアウトプットができるようになります。

別にオチがなくても、話が広がらなくてもいいのです。関西の人がさんざん話をしたあと、「知らんけど」と言うことがあります。あれも最強の言葉で、いい意味であのくらいの無責任さを見習って、相手の反応を求めすぎないことが気楽な雑談のポイントです。

誰かとエレベーターで一緒になったときや、トイレで一緒になったときの立ち話でもいいので、「桐島方式」や「知らんけど方式」で15秒アウトプットをぜひ試してみてください。

読んだ本のことだけでなく、新聞やニュースはもちろん、マンガ、アニメ、ドラマ、映画の話でも何でもいいのです。自分にとって学びだと思ったことを、息を吸って吐くように毎日誰かに伝えていると習慣になっていきます。

高め方その2:独学でメンタルを強くする

日々、学び続けている人間は心が強くなっていきます。心が弱い人間でも、学び続けることでメンタルを鍛えることができるのです。

論語に、「我、仁を欲すれば、斯に仁至る」という言葉があります。孔子は「仁」が人間最高の徳であると考え、論語にも頻繁に「仁」という言葉が出てきます。そして、「仁」は容易に到達できるものではないけれども、学びに向かうことで徳を積むことができると説いています。

つまり、重要なことは学ぶ内容ではなく、学ぶ姿勢で、人が学んでいるときのメンタルは、前に向かっている状態なのです。

前に進んでいると逆風にも強くなるので、少々、ネガティブなことがあってもダメージを受けにくくなります。逆に、メンタルが後ろ向きだと、少しうまくいかないことがあっただけで、グラグラ揺れたり、倒れそうになるものです。

自分自身、振り返ってみると、学びによってメンタル面を支えてくれる「味方」が増えたと実感しています。たとえば、フロイトとアドラーを学んで、人の心の仕組みがわかったことで、精神的にかなり強くなったと感じています。

『臨済録』(岩波文庫)も、おすすめの一冊、この本を読んだ人はみなさん、臨済のことがきっと好きになると思います。

臨済は、自分の外に仏を求める修行者に向かって、「今わしの面前で説法を聴いているお前こそがそれだ」と言いました。

「仏を探し回らなくても、お前こそが仏なんだ」というこの言葉、ハッとさせられませんか? 臨済を心の味方にすれば、「自分が仏なんだ」と思えるので、確実にメンタルが強くなります。

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