「社会人になるのが不安」と悲観する学生の盲点 「どんな人生を送りたいか」を考えたほうがよい

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自分にとっての幸せの形をキチンと理解し、その実現のために今何をすべきか、をつねに考え行動する。

そしてその積み重ねにおいて人生を生きていく、というよりも切り開いていく。

そういったスタンスが人生においては大切です。

反対にそういった軸や信念に裏付けされた強さがないと、困難にぶち当たったときにすぐに折れてしまいます。

それこそ社会が暗いから自分はダメだと考えてしまったり、ちょっとでも仕事で困難なことにぶち当たったら辞めてしまうようなことになりかねません。

そうならないためにも、もし周りに幸せそうに生きている大人がいれば、そのヒトの考え方や生き方を参考にするなど、自分なりの理想像をリアルに想像できるようになると、物事がうまく回ります。

自分まで不幸になる必要はない

また、「日本人はどんどん貧乏になって」と書かれていますが、全員が全員そういうわけでもありませんし、そもそも論として貧乏の定義もヒトによって異なります。

周りのニュースや一般論を理解しておくことは大切ですが、それを鵜呑みにしてはいけません。

周りが不幸だから、暗いからといって自分まで不幸になったり、暗くなる必要なんてどこにもないのです。

むしろそういったニュースを見たときに、「では自分はこの社会にどんな貢献ができるか」とか、「1人でも多くの人生を明るくするために自分は何ができるか」とか、そういったポジティブなことを考えられるようになりたいですね。

IKさんがそのような前提と考え方で、自分オリジナルの幸せの形を見出し、世間に流されることなくご自身の人生の前向きな一歩を踏み出すであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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