「社会人になるのが不安」と悲観する学生の盲点 「どんな人生を送りたいか」を考えたほうがよい

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とは言え、すべての社会人、大人が自分の判断で、自分なりの生き方や世の中との対峙の仕方、どんな価値観を持ち、どんな生活をするかなどを理解しているか、というとそんなことはありません。

本来大人とは自分なりの人生経験や、試行錯誤するなかでそういったことを考えて、その過程において自分自身を知り、人生をどう生きるかを模索します。

しかし、すべてのヒトにそれが当てはまるわけではありません。つまり、歳だけ取って、自分の人生を生きるという志や軸が不在のまま「年齢だけ大人」という状態のヒトが多いのも事実です。

そうなると、価値観を周りのいわゆる常識に求めたり、自分自身の立場やポジションを周りとの関係において「のみ」把握することになりますから、過度に周りと比較したり、つねに他人の目を気にする、ということになりかねません。

そうするともはや、本来自分のための人生が誰のために生きているのか、わからなくなってしまいます。

そうならないためにも、自分にとっての幸せや生き方、価値観などをさまざまな人生経験や試行錯誤を通じて自問自答し、自分なりの人生における正解を創り出す必要があるのです。

どんな人生を送りたいか、をまずは考えたほうがよい

さて、前置きが長くなりましたが、まず自分の人生において誰かがなんとかしてくれるとか、素晴らしい人生を与えてくれるとか、そういった他力本願を捨てたほうがよいでしょう。

そのうえで、何かをすれば絶対に幸せになれるなんてこともない、という事実もキチンと認識しましょう。

そのような前提で、頂戴した相談の「どのように仕事を見つけて、生きていくべきか」ですが、まず順番としてどんな人生を送りたいか、が最初です。

そのなかで、仕事をどう人生の中で位置付けるか、そしてその実現のためにどんな仕事をするのか、という順番で考えたほうがよいでしょう。社会人や大人、というと仕事とどうしても切り離せないため、まずは仕事を考えるとか、仕事中心の生活を想像しがちなのかもしれませんが、反対です。

生活をするために、生きるために仕事をするのであり、目的は生活であり人生です。

仕事はその実現のための手段であり、方法です。

したがって順番としても、どんな人生を生きたか、が最初でその一部として仕事を考えたほうがよいのです。

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