8割が捨てる余ったコスメを「絵の具」にする選択肢 青森ねぶた祭りの「山車」の着色にも使われた
コロナ禍が明け、脱マスク生活が訪れたことで、日常的にメイクする生活が戻ってきた。古いコスメを処分して、新しいものを買い足した人も多いだろう。
これらの捨てられてしまうコスメを、さまざまな色材に生まれ変わらせる事業をおこなっているのが、化粧品会社の研究員だった田中寿典さんが立ち上げた「モーンガータ」だ。起業から4年。今では、絵の具や印刷用インク、さらにはこの夏の青森ねぶた祭りの「山車」の赤色の着色にまで使われている──“コスメ色材”の可能性に迫る。
使い切れずに捨てる人が8割超
洋服と同様、季節や流行に合わせて変えるメイク。
とくにアイシャドウは、メーカーから毎シーズン発売される何色も入ったかわいいパレットや、自分の好みや流行色を単色で買い足していき、その日の気分や服、出かける場所に合わせて思い思いに使い分ける人が多い。
当然、よく使う色、あまり使わない色などが出てくるため、全部使い切ることは難しく、古くなって処分……となることも少なくない。
モーンガータが独自で行った「余ったコスメに対する認識調査」によると、使い切れずに捨てる人は86.3%、余らないように使い切る人は9.7%、別の方法で使い切る人は4.0%と、メイクとして使い切っている人は1割にも満たないそうだ。
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