大戸屋の「800円モーニング」に心あたたまった朝 少し高めの価格設定だけど、店内調理に魅力

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2020年にはTOBが成立。買収された当時は、コストダウンのために「大戸屋」の最大のウリでもある店内調理をやめ、セントラルキッチンを導入するという噂がまことしやかにながれましたが、2023年8月現在も「大戸屋」は、店内調理を継続しています。

また昨今の値上げもあり、価格設定は中価格帯ながら、同業他社と比較すると少し高めです。朝定食が税込800円、通常メニューだと、最安値の定食が税込890円で、主力価格帯は900円から1000円台前半となっています。

おいしさはそのままに、提供時間が短縮された印象

店内調理ということもあり、「大戸屋はおいしいけれど、提供まで時間がかかる」というのが、利用の際のネックだったのですが、コロワイドが買収してからは、調理場のオペレーションが大幅に改善したようで、おいしさはそのままに提供までの時間が短縮された印象です。

今回利用した店舗は、コロワイド以前は、人手不足かオペレーションが悪いのか、もしくはそのどちらもなのか、食べ終わった食事がテーブルに置きっぱなしになっているという光景がデフォルトだったのですが、最近はいつ行っても店内が片付いており、コロワイドの手腕の片鱗を、いち利用客として噛み締めています。

TOB以前から経営不信に陥っていた「大戸屋」ですが、お家騒動とコロナ禍を経て、ようやく回復の兆しが見えてきています。一見すると大きな変化はないものの、長所は残しつつ、欠点を改善しているようです。ここからの挽回が楽しみです。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。
チェーン店最強モーニング
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大木奈 ハル子 ブロガー・ライター

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おおきな はるこ / Haruko Ookina

40代のサブカル好き主婦ブロガー・ライター。東京都港区の、狭くて古い(30平米築50年)ボロマンション在住のミニマリストで、夫と猫と同居中。趣味はチェーン店の朝メニュー食べ歩き、特技は節約とDIY。日本聴導犬協会の、子犬預かりボランティア活動中。著書に『台所図鑑』(大和書房)がある。テレビ出演は『THE TIME,』(TBS系)など。『東洋経済オンラインアワード2023 クリエイティブ賞』受賞。アメブロ公式ブロガー。
アメブロ:https://ameblo.jp/1room2live/
朝メニューブログ:https://865.games/
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