「日本一長い論述問題」どんな世界史の問題なのか 何が問われているのか、どう解くのか徹底解説
もちろん年によって多少の変動はありますが、毎年のように、「〜について、以下の8つの語句を必ず一度は用いて、記述せよ」というような問題が出題されていて、その分量は500字〜600字。
自分の考えを述べさせる「小論文」が課されている場合を除く科目型の大学入試の問題の中で、いちばん長い問題なのではないかと言われています。
世界史の点数の半分が決まる問題
そして、東京大学は配点を公表していませんのでこの問題が何点分なのかは正しいデータはありませんが、東大生の間だと、「だいたい60点満点中30点がこの問題なのではないか」と言われています。
つまりは、東大世界史の点数の半分がこれで決まるというわけですね。とんでもない話ですね。
そしてここで出題される問題は、切り口が面白く、世界史が楽しくなる問題ばかりです。例えば、2003年に出題された問題はこんな問題でした。
どうでしょうか?問題文だけで読み応えがあって、楽しいと感じませんか?
たしかに世界史において、運送の技術や、通信の技術が世界を変えたことはたくさんあります。でも、それを体系立てて頭の中で組み立てたことのある人は、東大受験生であってもほとんどいないと言っていいでしょう。
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