「日本一長い論述問題」どんな世界史の問題なのか 何が問われているのか、どう解くのか徹底解説
バグダード鉄道をはじめとする鉄道整備は植民地をどんどん切り開いていくことに繋がり、汽船で本国と植民地の行き来ができるようになっていったこと、モールス信号の有線電信やマルコーニの無線電信で、世界の市場の情報や、反乱や情勢が伝えられたと言います。
それに対する対抗として、各地の民族運動を説明するワードもたくさんあります。ガンディーは通信技術を使って民族運動の機運を高めましたし、イラン立憲革命は新聞や本でイランの人たちの革命の機運が高まった実例だということもできます。
このように、植民地支配を説明するための語句と、民族運動を説明するための語句がしっかりと与えられているわけですね。
「パズル」のように解く問題
この問題、実は「パズル」なんです。
与えられた指定語句をうまく当てはめて使えるかどうかを見る問題なのであって、「あなたの考えを答えなさい」というようなオープンな小論文を書かせる問題というわけではまったくないのです。
いかがでしょうか?「東大世界史は、日本でいちばん偏差値の高い大学が課す、文系のパズルである」という話でした。
みなさんもぜひ、機会があったら楽しんでみていただければと思います。
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