「笑うセールスマン」今の時代は通用しないワケ 内向的な人は売るのに無理して笑う必要はない
営業同行の誘いです。でも、私は乗り気ではありませんでした。なぜなら、 彼はチーム内でも人一倍明るいタイプでしゃべりもうまく、しかも全国トップクラスの成績だったからです。そんなスーパーな人の営業を見せられても、自分には参考にならないだろうと思ったのです。
でも、せっかく声をかけてくれたので、翌日、一緒に出かけました。そこで見た光景が、私の営業、というよりも人生を変えたのです。
「静かな営業」を知り、たった4カ月でトップに
彼の営業は「静かな営業」そのものでした。盛り上げもせず、しゃべりもせず、相手の言葉に耳を傾ける。その日は3件の顧客を回りましたが、すべてその営業スタイルで、しかも3件とも売れたのです。
信じられないという顔をしている私に、「営業ってこんな感じだよ。ムリにしゃべってもダメなんだよ」と、私の心を見透かすように教えてくれました。
それから私は、営業についてより深く考えるようになりました。明るい営業=売れるという単純なものではなく、売れるのにはきちんとした理由があるようだ。それはいったいなんなのか? それがわかれば自分も売れるようになるかもしれない……。
実際に「静かな営業」で売れていく場面を間近で見た私には、確信めいたものがありました。
その後、まわりの営業を観察したり、自分の営業を振り返ったりしているうちに 「売れる営業に共通していること」が見え始めたのです。
同時に、私自身の営業スタイルも変化していきました。そして、実際に売れ始めました。結果として、それまでゼロだった売り上げが、リーダーと同行してから4カ月後には、全国で営業達成率1位になってしまいました。
しかも、がむしゃらに頑張ったというよりも、自分の性格のままの静かな営業で、自然に売れるようになったというのが正しい表現です。営業に向いていないと言われ続けてきた私が、自分のやり方に確信を持った瞬間でした。
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