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トップは「決断」ではなく「臆測」でモノを言う 間違いが判明したとき修正できる人は「まれ」

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このプロジェクトから得られた教訓は苦々しいものだ。プロジェクトの見直しについてはイギリス議会でも討議され、そもそも当初からさまざまな知識に関しての予測がいっさい立てられていなかったことが明らかになった。

イギリスの批評家のなかには、このように結論づけた者もいる。「シーメンスが最初に確信していたよりも、そのプログラム開発ははるかに困難だということが判明したのだ。それに、シーメンスはBBCの操業スタイルについても十分な知識を得ていなかった。BBC自体も、シーメンスの設計・開発能力についてわかっていたのはほんの少しだった」

「今さら手遅れです」

BBCの内部チームによるプロジェクト推進が決まると、担当スタッフは異なるアプローチを取り入れることにした。ユーザーと技術者との共同作業を通じて短期間に肯定的な結果を出すために、いくつかの「機敏な」方法を使ったのだ。

しかし、今さらどうにもならず、結局は手遅れということが判明した。BBCの事業本部長ドミニク・コールズは、2012年10月にプロジェクトの一時中断を、翌年に全面停止を決定した。プロジェクトの進捗について、彼は次のように述べている。

「デジタル技術はすさまじいペースで変化している。BBCのビジネスと制作業務に欠かせない技術も刻々と変わり、また、5年前には存在すらしていなかったデジタル制作ツールが、いつでも簡単に手に入るようにもなっている。BBCのプログラムから出される無数の要求に応じられるような、野心的で技術的に複雑なソリューションを開発するのは、予想していたよりはるかに困難だということがわかったのだ。

……結局、プロジェクト完成の目途はまったく立たず、これまでにかかった経費が9840万ポンドになったこの段階で、プロジェクトを全面的に断念せざるを得なくなった。経費がこれほどまでに膨れ上がったのは、開発されたソフトウェアとハードウェアのほとんどがプロジェクトの完成後にしか価値を生まず、もうこれ以上の経費をかけることがわれわれにはできなくなったからだ」

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