あなたにも出来る!社労士合格体験記(第29回)--フランスから美男と美女がやって来た!
2005年も師走を迎えましたが、妻は目の手術後、私は資格試験に落ちまくり、“痛々しい”状況が続いていました。そんな中、突然、フランス人の若者がホームステイでやってくることになりました。
きっかけは、長野県・峰の原高原の「ペンションふくなが」(第20回参照)のオーナー福永一美さんからの電話。「ワーキング・ホリデーで来日するフランス人の若者を、東京にいる間だけ、ホームステイさせてやってくれませんか」という依頼でした。妻に相談すると、私の心配をよそにびっくりするほど乗り気です。以前、台湾の漫画家・エッセイスト(第6回参照)がホームステイしたこともあり、今度はどんなハプニングになるか、ワクワクしながら二つ返事で承諾しました。
“男と女”のランデブー
青年の名はピエール。日本のアニメや漫画が大好きで、日本語を一生懸命勉強中とのことでした。そして、彼の日本語の先生はクリステル。2人とも、世界遺産のモン・サン・ミッシェルで有名な、ノルマンディー地方の出身です。
最初は、クリステルとメールでやり取りしていましたが、まず素晴らしい日本語の文章力にびっくり。彼女は日仏ワーキング・ホリデー1期生として来日し、長野県伊那市でホームステイした経験があり、モン・サン・ミッシェルで日本語ガイドをしながら、フランス人に日本語を教えていました。今回は、クリステルが生徒たちを引き連れての日本体験旅行で、いちばん熱心なピエールだけがその後、日本に残るとのことでした。
12月3日、原宿の軽食店で2人と待ち合わせました。ホストファミリー側は我々夫婦と義母。ピエールはエメラルドグリーンの目をした好青年、クリステルも透き通るような肌でモデルのような、おしゃべり好きの美人。2人の美しさに我々3人は圧倒されてしまいました。欧米人男性のホームステイと聞き、外国語が苦手と躊躇していた義母も、2人のやり取りを聞いて、「フランス映画の“男と女”を見ているようだわ」と興奮気味。すっかりハートマークで、「朝ご飯は何が食べたいかしら?」と早速ピエールに聞いていました。
愛を語ろう!
ピエールが来たことで、普段からにぎやかな家が、ますます騒々しくなりました。ハンサムなフランス青年をひと目見ようと、親戚や友人・知人の家族が入れ替わり立ち替わり訪ねてくるので、毎晩パーティ状態。私も、お正月の特別番組の準備に追われていたため、とても沈んでいる場合ではありません。一方、手術直後で、耳が頼りの妻にとっては、日本語がまだおぼつかなかったピエールとの毎日のやり取りが、格好のリハビリになったようです。