シャンシャンが半年「非公開エリア」で暮らす事情 中国国内でも高まる人気、SNSでもいいね!が沢山
この日、「帰国パンダ楽園」にはオスのベイベイがいた。ベイベイは、アメリカのスミソニアン国立動物園で2015年8月22日に生まれ、2019年11月に雅安へ来た。
ここにはベイベイを紹介する看板のほか、中国国外のパンダについて解説する、シャンシャンの写真を使った看板もあり、「香香(日本東京都上野動物園)」と書かれている。そのせいか、多くの観客がベイベイに「シャンシャン」と呼びかけていた。
パンダケーキもニンジンも食べられる
しばらくすると、飼育員さんがパンダケーキとニンジンを持って来た。ベイベイは、おいしそうに食べている。パンダケーキは、上野動物園で「パンダだんご」と呼ばれているものに近い。見た目は少し違うが、材料はトウモロコシ粉、大豆粉、米粉、卵などで、ほぼ同じだ。
シャンシャンは雅安基地に来た当初、パンダケーキを食べなかったものの、間もなく食べるようになった。パンダの主食は竹だが、栄養を補うために、施設によってはパンダケーキ(パンダだんご)などもあげている。
また、シャンシャンは上野動物園にいたころ、ニンジンが苦手で、刻んだり、すりおろしたりしてもらっても、あまり食べなかった。だが雅安基地の飼育員さんによると「トレーニングして、ニンジンを食べられるようになりました」とのことだ。
中国でもシャンシャンの人気は高まっているらしい。筆者は日本から成都へ向かう飛行機の乗り継ぎで上海に1泊した際、「パンダを見るために日本から来ました」と中国の人に話したら、「シャンシャンですか? 中国人も見たがっていますよ」と言われた。四川省から遠い上海でもシャンシャンが知られていて驚いた。
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