シャンシャンが半年「非公開エリア」で暮らす事情 中国国内でも高まる人気、SNSでもいいね!が沢山

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検疫エリアの前には、日本から駆け付けた人もいた。この日、6月12日はシャンシャンの6歳の誕生日。筆者もシャンシャンの誕生日に合わせて来た。

実は、シャンシャンの公開はメーデー後の5月と予想して、4月中旬に中国のビザを取得していたのだが、公開はずいぶん先になるらしいとわかった。待っていてはビザの有効期限が切れる。そこで、せっかくならシャンシャンの誕生日に行こうと、航空券を変更して中国へ渡った(中国に渡航する場合、ビザ取得が原則必要となっている、2023年8月10日時点)。

シャンシャンがいる検疫エリア。この先は立ち入り禁止。2023年6月12日(筆者撮影)

上野動物園でシャンシャンが迎えた1歳、2歳、5歳の誕生日は、観覧のための待ち時間が3~4時間に達した。3歳の誕生日はコロナ禍で休園。4歳の誕生日はコロナ対策の入場制限で整理券制となり、申し込みが殺到して筆者は整理券を入手できず、入場できなかった。

アメリカ生まれのパンダも暮らす

雅安基地では、あちこちにパンダがいる。木が生い茂り、場所によってはパンダを見落としてしまうほどだ。

こうした中でパンダを見つけるのも雅安基地の醍醐味だが、この日は非常に蒸し暑かった。しかも筆者が選んだルートは細い道で階段が多く、ハチも飛び回っていたので、あまり立ち止まらずに進んだ。ちなみに広い道なら有料のカートに乗って移動することもできる。

山の斜面を使いながらパンダを飼育し、階段の多いエリアもある。写真右上の円形は、パンダが屋内と屋外を行き来する穴(筆者撮影)

雅安基地の一番奥のエリアは、中国国外から来たパンダが暮らす「帰国パンダ楽園」。シャンシャンのように中国国外で生まれたパンダも所有権は中国にあるので、「帰国」「返還」などと表現される。シャンシャンは「帰国パンダ楽園」で公開される可能性もあると聞いた。

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