ビッグモーター不正で「法改正も」と自民・石破氏 「犯罪の限りを尽くしたようなところがある」と批判

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石破茂氏(自民党元幹事長):それはお客さま本意でないということだ。自動車は人の命に関わるもの。その整備点検、販売は最も高い倫理観がなければいけない。社長が来るから除草剤で木を枯らそうとか、めちゃくちゃな話だ。詐欺であり、器物損壊でありみたいな犯罪の限りを尽くしたようなところがあり、そこにお客さまのためにという発想はほとんどない。

損害保険会社と中古車販売業者との密接な関係

松山キャスター:国交省が道路運送車両法上の違反があったかどうか調べるため立ち入り調査した。もともと依頼されてない点検や整備を行ってはいけないと定められているが、損害保険会社とビッグモーターのような中古車販売業者との密接な関係というのも浮き彫りになっている。損害保険会社と車の販売会社との適切な関係はどうあるべきか。どこに問題があったのか。

石破氏:これは持ちつ持たれつのところがある。事故が起こった、損害保険会社がすぐ来る、ビッグモーターを紹介する。紹介してくれたら自賠責(を割り当てる)と。こんな話でそもそも相互依存関係にある。いったい修理はいくらするのかが消費者にはわからない。昔と違って、いま自動車の仕組みは素人にはわからなくなっている。だいたい14万円がノルマだとかいう話だが、そんなにかかるのかと。定価表みたいなものがない。何にいくらかかったのかが顧客にきちんとわかるような仕組みを作っていかなければいけない。これはこの業界だけではない。消費者が情報を知らないので、言われたままの金を払ってしまう。そういう情報の非対称性みたいなところに最大の問題がある。そもそも保険というのは一歩間違えるとモラルハザード(を起こす)。どうせ誰も損しないんだし、というような形になる危険性がある。保険はそういうものであって、きちんとした倫理性と、消費者に対するきちんとした情報提供、そういうことをやっていかないと(保険金の不正請求は)なくならないと思っている。

(画像:FNNプライムオンライン)
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