「若い精子」なら大丈夫?精子凍結に広がる大誤解 若い男性ににわかに人気化しているが…
凍結に向く精子、向かない精子がある
「(はじめしゃちょーさんの動画が公開された直後から)電話が鳴りやみませんでした。動画を見た若い男性の方々がお電話を一斉にかけてくださったようです。子どもを持ちたいと思った時に、凍結保存しておいた精子を用いて不妊治療をすれば『すぐ妊娠できるだろう』と考えてしまう方が多いのかもしれません。
でも実際には、精子にも色々なタイプがあり、『凍結に向いている精子』と『向いていない精子』があります。不向きな精子を凍結保存してもその意義は失われてしまいます」(黒田医師)
「若いうちに精子凍結しておけば安心」というのも誤解があるようだ。
「多くの方が、卵子の老化と同様に『精子も加齢とともに老化する』と思っておられますが、本当のところは、精子が老化する原因は『新生突然変異』という、父親から受け継いた遺伝子ではなく、突発的に発生した不運な遺伝子の異常、つまり『遺伝子の突然変異』です。すなわち先天異常ですから、加齢に伴って精子の老化が進行するという単純な話ではないのです」(黒田医師)


















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