資格試験に落ちる人がやりがちな「落とし穴」 大事なのは勉強と休みのリズムを作ること
当時の趣味は主に格闘技とゲームでした。
学校の勉強についていけなくなったきっかけは、競馬ゲームの『ウイニングポスト』だったように記憶しています。
起きてから寝るまで勉強ばかり、休みのない日を3か月ほど続けていました。
疲れきったある夜、アパートの押し入れに封印していたPSPの箱が目に入りました。合格したらまたやろう、とソフトと本体をセットにして、ガムテープで開けられないようにしていたものです。
「頑張ってるし今日くらいはいいかな……」
そう思ったのが運の尽きです。箱を開けてスイッチを入れると、気づけば夜が明けるまでプレイしていました。
もちろん、次の日は予定していた講義を受けられません。
スケジュールが狂い始め、それから1か月後にはまったく学校に通えなくなりました。
専門学校の学費は、コースによっては50万円以上かかります。
受験しなくても、当然ですが費用は返ってきません。挑戦をやめると決めた瞬間に、大金をムダにしたことが確定します。
それでも、受験をやめると決めた瞬間は、後悔よりも解放感で心が満たされました。
羽が生えたような気持ちになり、再就職を決めると同時にインド旅行に出発しました。
デリーやバラナシなど北インドを中心に1か月ほど周遊し、安宿に泊まりながらインド人と話したり踊ったりしているうち、景色に彩りが戻ったように思います。
「頑張ったらひと休みライン」を設ける
このように、資格試験を受験するときは、楽しい余暇をつぶして、つらい勉強を繰り返す日々が続きます。
さらに、社会人受験生であれば、仕事と並行して勉強することになります。
家に帰ったら好きなコンテンツを見ながら一杯、とはいきません。
酒も飲まず、食事を早々に済ませたら机に向かうことになります。アフターファイブは楽しい時間ではなく、苦しい時間に変わります。
そのうえ、独学の場合、仲間はいません。
専門学校へ通っていれば、同じ苦労をする友人と支え合えるかもしれません。
独学はひとりぼっちで苦しさと向き合うことになります。