「"絶望"から立ち上がった人間」は、なぜ強いのか 30代「人生のどん底」で得た"絶対的確信"とは?

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その祝賀パーティーの席上で、エリーは恋人であり科学至上主義に異議を唱える神学者のパーマーと次のような会話をします。

エリー「存在しない神を人間が作った。拠りどころを求めて」
パーマー「でも僕は神のいない世界は考えられない。考えたくもない」
エリー「思い込みじゃないの? 私は証拠がないと……」
パーマー「証拠か。パパを愛してた?」
エリー「え?」
パーマー「君のパパだよ」
エリー「ええ。心から愛してたわ」
パーマー「証拠は?」
エリー「!!……」

ここでエリーは言葉に詰まってしまいます。実証主義者のエリーにとっては、虚をつかれる質問だったからです。

「なぜ人間はここにいるのか」

その後、解読されたメッセージに含まれていた設計図をもとに、アメリカを中心とした国際プロジェクトとして、ヴェガへの空間移動装置(ポッド)が建設されることになります。

エリーはポッドの乗務員に志願しますが、生きて帰れるかどうかわからないエリーの身を心配するパーマーと、次のような会話を交わします。

エリー「誰もが危険だと思ってる。候補者もそれは十分理解したうえよ」
パーマー「なぜだ?」
エリー「歴史的なチャンスだから」
パーマー「君自身の動機だよ!命を懸けようとしている。死んでも構わないと。なぜだ?」
エリー「物心ついた頃から考えていたわ。なぜ人間はここにいるのか? いったい何をしているのか? いったい何者なのか? その答えが一部でも見つかれば……命を懸ける価値があると思わない?」

こうして、彼女の「知りたい」という強い思いは、どこまでも彼女を突き動かしていきます。

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