「アプリ婚夫婦」学校経由の出会い並に多い"現実" きっかけは「ご友人の紹介」にする必要はない

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(写真:Fast&Slow/ PIXTA)

統計的に見て日本の出生数激減(半世紀で6割減少)は「夫婦当たりの子どもの数の微減」よりも「婚姻数激減」(半世紀で6割減少)が主因となっていることは、これまで何度も力説してきました。「カップル成立なくして出生なし」の日本の未婚化の要因を解消していかない限り、日本の人口の未来はないでしょう。

出会ったきっかけを隠したがる司会者

そんな過酷な未婚化状況にある日本で、耳を疑うような話が今年に入ってから飛び込んできました。地元の人なら誰しも知っていて、結婚式をするならここでできたら、という憧れにもなっている、老舗高級ブランドホテルでの出来事です。

若い2人の門出に、とご両親も喜んで支援されたようです。娘さんの披露宴について、ホテル専属司会者に司会をお願いしたそうです。ここで問題が発生しました。司会の女性から「出会ったきっかけを教えてください」と聞かれて、若い2人は「アプリで出会いました」と堂々と回答しました。

ちなみに新郎は医師、新婦は会社員のカップルですが、2人ともアプリで出会えたことにまったく抵抗感を持っていませんでした。ところが、司会の女性はすかさず「すみませんが、出会いは『ご友人の紹介で』に変更してご紹介させていただきますね。うちは老舗ホテルなので、アプリで出会ったような2人が式を挙げるホテル、というのはイメージがよくないので……」などと言い出したそうです。

若い2人もその両親も納得がいきませんでしたが、「ご親族もたくさん来られて、中にはそういった出会いに抵抗がある人もいますから」などと押し切られてしまいました。

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