再開発で移転「Bunkamura」映画館の新たな挑戦 7月には初の配給作品「大いなる自由」も上映
――6月16日の「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」オープンから半月以上が過ぎましたが、反響はいかがですか?
浅倉:ありがたいことに本当にいい反響をいただいています。「駅前でにぎやかな場所だけど、エレベーターが開いたら別世界で、それがすごくよかった」という感想とか。スクリーンが大きくて観やすいという意見もいただきました。
あとは(Bunkamuraの一部施設を除く休館に伴いいったん営業を終了したカフェ、ドゥ マゴ パリの新しい形としてオープンした)「ドゥ マゴ パリ プチカフェ」というスタンドカフェも好評で。
オープン当初から皆さん並んで買ってくださっています。
若い客層にも見てもらえる作品を選ぶ
――「ル・シネマ」というとフランス映画をはじめとした洋画作品を上映する、大人の女性をターゲットにした映画館という印象が強いのですが。
野口:Bunkamuraが複合文化施設であり、グランドオープン作品が『カミーユ・クローデル』だったということ、Bunkamura自体が、ジャン=ミシェル・ヴィルモットというフランスの建築家が設計していることもあります。
そして館名も「ル・シネマ」ということもあって、そうしたイメージが強いんだと思いますが、実は移転前から、客層は作品によって違ってきていて。従来のお客さまだけでなく、若いお客さまにもアピールできるような作品も意識的に選んでいたんです。
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