半ば組織的ともいえる不正行為が明らかになり、言い訳ができない状況に陥ったビッグモーター。
調査委や取引のある大手損保からは報告書の公表を強く求められていたにもかかわらず、受領後も「1か月近くにわたって延々と渋り、公表の有無を自ら決めようとしなかった」(調査委の関係者)という。
調査報告書の詳細はほとんど触れずじまい
さらに、7月に入り報告書を受領した旨をホームページで発表したが、そこに記されていたのは、「事態を重く受け止め、企業体質の改善に努めてまいります」や「不適切な請求事案を確認した案件におきましては真摯に対応してまいります」といったもの。
水増し請求が意図的なものだったのかどうかなど、その詳細についてはほとんど触れずじまいだ。
また調査委からは、報告書の内容を都合よく改変することがないように言われていたが、一部内容を変えて抜粋版を作成し、損保に提出するという迷走ぶりだった。
そうした経営の醜態を見ると、もはや自浄作用を期待するだけ無駄なようだ。
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