60代「貯金ゼロ」世帯が増加!今見直すべきこと 年金、家計など勘違いしがちなポイント多数
「老後の生活費や使う予定のある資金などを確保し、残りの余裕資金を投資に充ててください。住宅ローンが残っている場合は、投資ではなくその返済に充てるのもありです」
【その他】に関するマチガイ常識
親の介護であれこれ費用がかかっても、親のお金で支払うのだから安心、と思いきや……。
「親にお金があればそのとおり安心ですが、なかったらどうなるか。子どもが介護費用を負担しなければならないことも想定されます」
早いうちに親の資産状況を把握することが大切になってくる。
「どこの親も子どもに迷惑をかけたくないもの。さりげなく、『何かあったら心配だから』などと話し、情報共有の機会をつくるべきです」
親からの金銭贈与はありがたいはず。だがいいことばかりではなくマイナス面も肝に銘じておかなければならない。
「贈与には贈与税という税金がかかります。財産をもらった側が支払うものです」
親からの金銭贈与を望む場合、贈与税がかからない範囲なら税金を取られずにすむ。
「年間110万円以下の贈与を非課税とする暦年贈与や、最大2500万円までの贈与を非課税とする相続時精算課税制度などがあります」
黒田尚子さん●ファイナンシャルプランナー。独立系FPとして個人相談を中心に行い、各種セミナーや執筆活動など多方面で活躍。自らのがん体験をもとにした病気への経済的な備え、老後や介護問題にも注力する。
(取材・文/百瀬康司)
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