その甲斐あって成績も伸びて、偏差値は50手前まで到達。センター試験でも6割程度の得点を記録します。この年は大学を6校受けて、石川県の大学に合格できました。しかし、本人はその大学に行きたかったものの、親から浪人を強く勧められたそうです。
「大学合格は嬉しかったのですが、親が納得する大学の水準ではなかったので、進学することを許してもらえなかったんです。1浪しているときには『2浪は禁止』って言われていたのですが、一転して浪人を強く勧められました。自分自身は早く浪人を終わらせて大学生をやりたかったんです。必死に頑張って合格した大学が、自分自身の実力だと思うんですけどね……」
こうして2浪を決断させられたGUSTONさんは、何としても2浪で決めるため、親と話し合って「興味が持てる医療系の学部」ということで歯学部を志望しました。
2浪目は医学部・歯学部専門の予備校に通ったGUSTONさんは、1浪目と同じ勉強習慣を保ちながら成績を維持し、5、6校を受けてなんとか2大学の歯学部に合格。家から近かったほうの大学に通うことになりました。
しかし、2浪を経て無事大学に進学したGUSTONさんは、その学校の「悪い習慣」を身に付けてしまったそうです。
「その大学では、レポート課題が出たときに、先輩が過去に同じ内容の課題で提出したものを丸写して出す行為などが横行していました。自分もそうしていたせいで、本来ならたくさんの暗記事項を半年かけてじっくり、身に付けていく歯学部の勉強内容が、身に付かなかったのです。それで勉強にもついていけなくなって、3年生のときに大学を退学しました」
中退して、自衛官を目指す
「今思えばこのうえなく恥ずかしいことでした」と話すGUSTONさん。途方にくれる毎日を送っていたとき、自衛隊の広報官から声をかけられたことがきっかけで自衛官を目指すことを決めます。
「元から興味があったので、『面白そうだな』と思って入隊しました」
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