突然現れたメタ版ツイッター「Threads」の実力 ツイッターの領域に正面から勝負を挑むアプリ
ここ数カ月、ザッカーバーグはメタのコスト削減も行い、人工知能(AI)をめぐる競争で同社が後れをとっているのではないかという疑問にも取り組んできた。先月の従業員会議では、昨年の大量解雇について説明し、メタのAI分野での仕事とメタバース計画をどのように融合させるかというビジョンを示すことで、従業員を結集させようとした。
そのような課題があったとしても、メタはツイッターにとって最も信頼できる競合であり、資金とフェイスブックやインスタグラム、その他のアプリを利用する30億人以上のオーディエンスを持っている。ツイッターの弱点を利用しようとしている他のプラットフォーム(Tumblr、Nostr、Spill、Mastodon、Blueskyなど)は、いずれもメタよりはるかに小さい。
AJLアドバイザリーのパスカリスは、「フェイスブックは衰退しているとはいえ、依然として巨大なユーザーベースを持っている」と話す。そのユーザー数の多さは、模倣アプリがツイッターを犠牲にして成功を収める「可能性を高めるだろう」と彼は付け加えた。
かつてはツイッターを買収しようとしたことも
フェイスブックとツイッターは、オンライン上の分刻みの会話を取り込もうとして、何年も対立してきた。ツイッターの初期には、ザッカーバーグが買収を申し出たが断られた。2016年のアメリカ大統領選前には、フェイスブックは政治イベントやテレビでライブ製品やトレンドトピックを紹介することを大々的に推進した。
それ以来、ザッカーバーグはライブストリーミング・ビデオ(ツイッターも追求している分野)やトレンド・ハッシュタグなど、フェイスブックやインスタグラムで流行したトピックをユーザーが探せるような取り組みに力を入れている。
ザッカーバーグとマスクは別の方法で対決するかもしれない。
UFCのダナ・ホワイト代表によると、2人はMMAの試合でスパーリングをする可能性について話し合っているという。日程は未定だが、テック業界の億万長者たちはホワイト代表に内々で対戦の意思を表明しており、イベントの輪郭は固まりつつある。
(執筆:Mike Isaack記者)
(C)2023 The New York Times
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