東大生実践「説明上手な人」の真似したい3つの技 聞き手にわかりやすく伝えるにはどうする?
東大生は2番が多いのですが、なんとなく2番のほうが「ああ、大変なんだなあ」という気分になりませんか?
これは、2番のほうが100%自分の視点で語られているからです。
究極的に言えば、会ったことのない人たちの話なんてわかりませんよね。AくんとBさんがどんな人なのか、Cくんの覇気がないというのはどういう状態なのか、伝わるわけがありません。なので、そんなことを言ったところで意味がなく、ノイズ=雑音のような情報にしかならないのです。
だからこそ、2番のような「自分視点」は効力を発揮します。「AくんBさんCくんの事情」を無視して、自分の立場に立って語っています。話を聞く側からしたら、AくんBさんCくんの事情なんてわかりませんが、目の前の相手のことは考えられます。
主観と客観をうまく使い分けて話す
「Bさんは遅刻が多い」という客観的な情報だけでは共感は得られませんが、「Bさんが今月に入ってから5回も遅刻しているから、その分、自分のワンオペの時間が増えている」という話なら、「ああ、かわいそうだな」という気になるのです。
これはいろんな形で使えるテクニックだと言えます。例えば客観的な説明がずっと続いているときでも、「僕は初めてこの本を読んだときにこう感じたんですが……」というような、話し手が主語になる言葉を入れることで、一気に親近感が湧きますよね。うまく主観と客観を使い分けると、相手に伝わりやすくなるわけです。
最後は、「相手のメリットを考える」です。何かをお願いしたいときや伝えたいとき、多くの場合、自分のプレゼンばかりに考えが及んでしまいます。「Aということをお願いしたい」と、ただ自分の願望のみを伝えてしまうことも少なくないと思います。聞き手は、相手の事情だけを伝えられても、「自分には関係ない」と思ってしまうものです。
そこで東大生は、相手のメリットを考えるプレゼンをすることが多いです。
「この掃除機いいんですよ! 買ってください!」とプレゼンするのではなく、「この掃除機は、あなたのこういう悩みを解決してくれますよ!」と言うのです。
このように相手にどんなメリットがあるのかを明示します。
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