精神科医が説く「人間関係」の無理しないつくり方 「嫌われ上手を目指すといい」と言う深い理由

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「がんばり屋」から「頼り上手」へのジョブチェンジって、一つの立派な生存戦略なんです。

むしろ頼ったほうがうまくいくことのほうが本当に多いです。

生き延びるために、助けを求めることは重要

「すぐ『助けて』って言うのは甘えだ」「すべて自己責任だ」「一人でがんばるのが美徳」みたいな風潮もあるとは思いますが、私は声を大にして言いたいですね。

「助けて」って言っていいんです。むしろ生き延びるためにすごく重要なことなんです。

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「『助けて』って言って、断られたらショック」と思うかもしれませんが、困ったときに助けてくれない人と関係を続けたいでしょうか?

関係を続けなくてもいい人がわかって、むしろラッキーともいえます。そんな人は置いておいて、助けてくれる人との関係を大事にしたほうがよっぽどいいでしょう。

仕事においても、助けを求めるって必要なことです。

1人でがんばった結果、結局できなくてつぶれちゃうことって多いですが、そうするとまわりがフォローに奔走したりします。「もっと早く言ってくれたら、最初から手伝えたのに」みたいなことってたくさんありますよね。

ここでのポイントは「言ってくれないと手伝えない」ということです。

黙っていては、誰も助けてはくれません。多くの人は思ったほど他人のことは気にしていないんです。

だから堂々と「助け」をとりにいかないといけません。

それが相手にとってもうれしいことだったりします。

あなたともっと親しくなりたい人が「頼ってほしいな」「甘えてほしいな」と思ってるパターンも多いと思います。

逆を考えてみてください。友だちが困っていたら、頼ってほしくないですか?「頼り上手」へのジョブチェンジ、トライしてみてくださいね。

ポイント:「助けて」って言っていい
藤野 智哉 精神科医

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ふじの ともや / Tomoya Fujino

1991年生まれ。精神科医。産業医。公認心理師。秋田大学医学部卒業。幼少期に罹患した川崎病が原因で心臓に冠動脈瘤という障害が残り、現在も治療を続ける。学生時代から激しい運動を制限されるなどの葛藤と闘うなかで、医者の道を志す。精神鑑定などの司法精神医学分野にも興味を持ち、現在は精神神経科勤務のかたわら、医療刑務所の医師としても勤務。 障害とともに生きることで学んできた考え方と精神科医としての知見を発信。著書に『「自分に生まれてよかった」と思えるようになる本』(幻冬舎)『自分を幸せにする「いい加減」の処方せん』(ワニブックス)、『精神科医が教える 生きるのがラクになる脱力レッスン』(三笠書房)など。

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