自分にも他人にも「べき思考」を疑って、なるべく減らしていきたいですね。
そして、「べき思考」から自由になるためにも、「〜すべき」という言葉は極力使わないようにしてみましょう。
「絶対、うまくいかないと思う」を使っていませんか?
「~すべき」と同じように、なるべくなら使わないようにしたい言葉があります。
「いつも」「絶対」「100%」などです。
例えば次のようなフレーズを言っていませんか?
「私、こういうとき、いつも失敗するのよね」
「絶対、うまくいかないと思う」
「100%私が悪い」
数回起こったことを、まるですべてにおいて起こるかのように認知することを「過度の一般化」といいます。
次は成功するかもしれないし、別のことならうまくいくかもしれないのに、「すべてがうまくいかない」と言いきるのは、正しい認知とはいえないですよね。
失敗したときに「私っていつもうまくいかない」なんて思っていると、「私ってダメな人間」と落ち込む元になってしまいます。
本当に「いつも」でしょうか。「うまくいったこと」もあるのではないでしょうか。「私っていつもうまくいかない」と思ったときは、「それって本当?」と疑ってみてください。
そして「うまくいったこと」を探してみるのです。小さな「うまくいったこと」でも全然OKです。
すると、「いつも」じゃないんですよね。
人間関係においても、「いつも」と「絶対」はあんまり使わないほうがいいです。
例えば、パートナーに「あなたっていつもそう!」と言ったら、ちょっとまずい。だって10回中10回じゃないかもしれない。10回中10回だったとしても、次の11回目は違うかもしれない。
相手が「申し訳ないな」と思っていたとしても、「いつもじゃないだろ」という戦闘モードに入ってしまうことにもなりかねません。
友だちに何か言ったとき「絶対そう言うと思った」なんて返されたら、「絶対って言えるほど、私のこと知ってるの?」とカチンとくることありませんか?
「『絶対』なんてなんでわかるんだ」ってなっちゃうこともあります。
「いつも」「絶対」「100%」など過度に一般化せず、あるがままの状況をとらえてほしいと思います。
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