上位に川口市がずらり、埼玉の地価上昇率TOP100 トップ10のうち8つは川口市、戸田市も上位に

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国土交通省の地価公示では、個別地点の「鑑定評価書」も公表されている。写真は埼玉県の地価(住宅地)で前年比の上昇率が1位となった戸田市本町の鑑定評価書(編集部撮影)

地価の上昇は東京都心だけではなく、その周辺にも波及している。そこで今回、国土交通省が3月に発表した地価公示(2023年1月時点)を基に、東京都千葉県神奈川県に続いて、2022年比で地価上昇率が高い埼玉県内の地点(住宅地を対象)をランキングした(上昇率4.0%以上を対象、115地点)。

国土交通省の「標準地・基準地検索システム」で公表されている各地点の鑑定評価書から、上位のエリアの特性を見ていこう(鑑定書には地番や住居表示があるが、本稿は最寄り駅で表記)。ランキング上位はほとんどが川口市内だった。そのため、今回は川口市の住宅地に限定した地価上昇率ランキングと地価ランキングも併せて掲載している。

トップ3はいずれも前年比で9%台の上昇

首位の戸田公園(戸田市)は9.52%上昇。鑑定書には「最寄り駅から徒歩圏内で居住環境にも優れた住宅地であり、旺盛な需要に比して供給が少ないため地価は上昇傾向で推移している」とある。「土地建物総額で5000万円台前半~6000万円台前半」が需要の中心だ。

2位の蕨(川口市)は9.27%上昇。「付近では市街地総合整備事業が進行中で生活利便性は高い」と記載されている。中心となる価格帯は、「新築戸建住宅は4500万円~5300万円程度」となっている。

3位の戸塚安行(川口市)は9.09%上昇。地価の上昇理由について、「土地区画整理事業が進行中でその進捗の程度は高い。高台に位置し最寄駅からも近いため、新コロナ禍においても需要は強く、地価は上昇傾向にある」と鑑定書には書かれている。

(※外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)

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