CDベイビー創業者が直伝「人が感動する瞬間」とは やたらとデカい話をしがちな起業家の盲点

✎ 1〜 ✎ 22 ✎ 23 ✎ 24 ✎ 25
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

それから10年間でこのビジネスがどうなったのかは、知ってのとおりだよ。これが僕が手がけたビジネスモデルの全容さ。

地元のレコードショップまで歩いていって、「何してるの?」って尋ねた5分間で、すべては始まったんだ。

(ティムから)デレクがCDベイビーに費やす時間はわずかで、彼は自分なしでも会社がきちんと回るように、すべてをシステム化した。

デレクは成功者であり、充実した人生を送っている。

現状にチャレンジすることをいとわず、疑問に思ったことは何でも試してみる、といった彼の姿勢が大きく影響していると思う。

それほど多くのものは必要としない。この後紹介するメールは、そんなデレクの生きざまを見事に表している。

事業を始めるということは…

デレク:事業を始めるということは、あなたの手によって小さな世界を生み出し、その中の行動規範をあなた自身がコントロールできるということだ。

よそがどうしているかは関係ない。あなたの小さな世界の中では、あなたが思うように創り上げればいいんだから。

僕がCDベイビーを立ち上げたとき、注文を受けるたびに、CD発送日を知らせる自動メッセージが相手に送られるようになっていた。

初めはごくありふれた内容にしていた。

「ご注文の品は、本日発送されました。未着の場合は、こちらまでご連絡ください。お買い上げいただき、ありがとうございました」

数カ月が過ぎて、僕は、これでは人をクスッとさせるっていう僕の使命が果たされていないと感じた。もっと良くできるはずだって思ったんだ。

それで20分かけて、次のようなおふざけメールを書き上げたんだよ。

次ページデレクが20分で書き上げたメールとは
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事