日経平均は、どこまで上昇するのか 「15年ぶり2万円回復」後のバブルとは?
金利上昇と株高が並走するまともな業績相場だろうか?はたまた金融相場の「突然変異型」である、「資産バブル相場」に行くのか?それは今後の金融政策次第だが、6月説がほぼ消えた利上げ時期が、さらに先延ばしされると、後者の匂いがしてくる。
ハイテク株中心の指数として、日経平均と良く似ているナスダック指数が史上最高値を更新したことは、日経平均の今後の相場の性格付けにも影響しよう。
実は、筆者のブログ「平野憲一の株のお話」は毎朝更新をしている。月曜から金曜日まで当日の予想、土曜日は来週の予想を書き込んでいるのだが、ほぼ2週間前から、毎週日曜日にバブル時のエピソードを書いている。
ほのかに匂い始めた資産バブル再来の香に、資産(金融)バブルはこういうものだと、あの時金融機関のある意味でど真ん中であった「金法担当部署」にいた筆者の経験を語ってみたいと思っている。
特に、バブルの兆候と現在を比べることができれば、今後の相場に対しても正しい姿で今を進めるのではないかと思っている。本コラムでも、並行して書いていこうと思っているので、ぜひご期待いただきたい。
「買い方」VS「売り方」、どちらが優勢かは明白
その意味で今週は日米の企業決算だけでなく、当然4月28、29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)、30日の日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁の会見が注目される。
内容次第では波乱もあろうが、今の日本株は書いてきたように、GPIFや簡保、共済年金等の公的ファンド、世界的金余りでだぶついた海外ファンドのリスクテイクニーズで、「買わなければならない買い方」と、ファンダメンタルズや上昇幅・日柄等の値ごろ感で「利確するだけの売り方」の戦いで、その勝敗は、考えるまでもなく明らかだ。日経平均の当面のレンジは1万9700円~2万0500円としたい。
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