少子化・婚姻減対策の切り札にまさかの「筋トレ?」 「独身・既婚で差」筋トレ率と結婚の予想外の関係

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「筋トレ」をしている男性のほうが結婚しやすいということはあるのでしょうか?

総務省の調査では得られない詳細な分析のために、「筋トレ」習慣の有無で未婚男性の結婚意欲や「子どもをほしい」と思う気持ちに差があるのかもあわせて検証しました。

結果は以下の通り、「結婚に前向き」なのは、筋トレをしている未婚男性群で61%もあります。これは筋トレしていない群の46%と比較しても15ポイントも高い数字です。

さらに「子どもがほしい」と思っている割合も筋トレ群は65%で、非筋トレ群の46%より断然高い。また、あわせて恋愛強者率についても、筋トレ群は49%と、非筋トレ群の34%より高く、恋愛において告白した経験率も高いのです。以上は20代での比較ですが、30代でもすべて筋トレ群が上回っています。

つまり、結婚意欲や子どもを希望する意欲は、筋トレしている男性のほうが高く、いうなれば、世の未婚男性が全員筋トレするようになれば、結婚や子どもを持つ意欲が少なくとも15%ポイント上げられるのではないかと思ったりもします。

たかが15%と思うかもしれませんが、それは2020年時点で約3割弱もある男性の生涯未婚率を半減させられるほどの効果となります。

筋トレをしている未婚男性ほどQOLが高い

結婚に関する項目だけではありません。グラフからは割愛していますが、筋トレ群は、非筋トレ群よりも「自分に自信がある」割合も高く、仕事に対する充実度も高い。

そのため、何より幸福度そのものが20代で28ポイントも高くなっています。いってしまえば、筋トレをしている若い未婚男性ほど、QOL(クオリティ オブ ライフ・生活満足度)が高いということになります。

よくちまたで「結婚すればしあわせになれる」などと言われますが、あれは因果が逆で、「しあわせな人間が結婚という道を進む」というのが正しい認識です。

が、よくよく考えれば当たり前で、不幸感満載な顔をした人と恋愛や結婚をしようなどとは誰も思いませんから。もちろん、しあわせな人間がすべて結婚するものではありませんが、不幸であれば目の前の選択肢を吟味する余裕すらなくなるものです。

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