メンタル最強「美女・白川さん」の凄すぎる"名言" 悪口や嫌味に負けず幸せに生きる人の秘訣
獅子:しかも今はSNSも発達しているから、自分と同い年の人や同じ職業の人の生活が、すぐにわかってしまう。すると「あー、私はこの人に比べたら全然ダメだ、頑張っていない」と思ってしまう。SNSの功罪といいますか、昔に比べて「人と自分を比べやすい土壌」ができてしまったと思うんですね。
なので「私、全然ダメです」と思っている方が多いように思うんですけれど、客観的に見たら「えー、でもあなた、すごく頑張ってるじゃん!」って私は本当に思うので。どんな立場の方でも、結婚していてもしていなくても、お子さんがいてもいなくても、それぞれ皆さん本当に頑張っていらっしゃる。それを、漫画を通じて描いていけたらなと思っています。
ジュースを選ぶ女子高校生たちに「なんて可愛いんだろう」
──白川さんはメイクやネイルを愛していますが、獅子さんご自身も?
獅子:好きですけれど、白川さんほどではないです。それを楽しんでいる女の子を描くのが好きなんです。だから逆にメイクが嫌いな女の子がいても全然よくて。仕事でも遊びでもメイクでも、女の子が生き生きして楽しんでいるところを描くのがすごく好きです。
ちょっと話がずれてしまうんですけれど。この漫画を描き始める何年も前、駅のホームで、学校帰りの女子高生たちがワイワイ言いながら自販機のジュースを選んでいたのを覚えています。私は彼女たちの後ろ姿だけ見ていて、それがすごく輝いていて「なんて可愛いんだろう!」と思って。造形がどうということではなく、存在自体が可愛かったんです。
たぶん学校ではテストが大変だとか嫌なこともあるだろうし、だけど放課後には友達と「飲み物どれにする?」ってワイワイして、「どれがカロリー低いかな」とか言って、結局カロリー高いジュースを買っちゃったりする(笑)。そういうのがすごく楽しくて、可愛いと思う。
そのときに「私はそういう、女の子の可愛さや尊さだったりを、漫画に描きたい!」って、強く思ったんです。それはすごく、印象に残っています。
──白川さんは、若い子たちをいつも守ってあげようとしますよね。それは獅子さんのなかの、そういった思いが……。
獅子:そうだと思います。私が「大人になってよかったな」と思うのは、若い頃より生きるのに少し慣れてきた、ということなんです。自分はこういう人間なんだ、というのが少しずつわかってきて、生きやすくなった部分があるので。
私も10代の頃などは「若いうちに楽しまなきゃダメ」「若いうちに結婚しなきゃダメだ」といったメッセージの「圧」を受け取ってきました。そうしたい人がそうするのは、もちろんいいんですけれど。
でも「別にそれはどうでもいい」という人がいたら、そういう「圧」に従わなくてもいい。それはそれで、大人になるのって楽しいよ、ということも伝えたい気持ちがすごくあります。
──たくさんの読者から反響があると思いますが、とくに覚えているものなどはありますか?
獅子:いちばん初めだと、書籍化する前、Twitterで「『白川さん』が書籍化されたら私のバイブルにします」と言ってくれた女の子がいたんです。私はその一言でずっと頑張れてきたところがあって、すごく感謝もしています。
最近だと「4巻が出たばっかりだけど、もう5巻が欲しい」と言ってくださる方もいて。「白川さんがずっと続いてほしい」と言っていただけるのも、本当に嬉しい。そういうふうに言ってくださる読者さんがいるのは、本当に何より支えになっています。この漫画を「楽しみにしてます」って言ってくださる方が少しでもいてくれる限りは、これからも描いていきたいなと思っています。
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