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【子どもの近視】今すぐできる進行予防行動2つ 裸眼視力0.3未満の小学生は30年前の3倍以上

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学校で実施されている視力検査では、視力1.0未満なら眼科の受診を勧められている。眼科では近視の強さは裸眼視力ではなく、屈折度数(近視、遠視、乱視などの進行度を数値化した単位)で判断する。

用いるのはジオプトリー(D)という単位で、正視は「0」、近視はマイナス、遠視はプラスとなる。メガネの処方箋や、コンタクトレンズの箱にも記されている数値だ。

「子どもは調節力が強いため、眼科では『調節麻痺薬』を点眼して正確な屈折度数を測定します。学校で視力1.0未満と判定されても、正確に測定すると近視ではないこともありますが、近視と診断されれば、程度は軽くてもメガネやコンタクトレンズで調整することをお勧めします。ボケた映像を見続ければ、近視を進行させるリスクがあることを、保護者の方には知っていただきたいです」(大野医師)

弱い近視でも矯正したほうがいい

「黒板の文字はややぼやけるが、目を細めるなどすれば何とか見える」「後方の席だと黒板の文字が見えないが、前方の席だと見える」といった程度の近視でも、メガネやコンタクトレンズを使用するほうが、近視予防につながるそうだ。

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「身長が伸びている間は近視が進行していくので、メガネやコンタクトレンズを使用している場合、度数を定期的にチェックすることも進行予防のために大事です。春休み、夏休み、冬休みなど長期休みのタイミングで受診することをお勧めします」(大野医師)

近視は遺伝的な要因もあるが、増加していることを考えると、環境的な要因が大きいことがわかる。子どものときの生活習慣が視力を決めることを知っておきたい。

(取材・文/中寺暁子)

東京医科歯科大学眼科学教室教授
大野京子医師

1987年、横浜市立大学医学科卒。1990年から東京医科歯科大学眼科医員に、2014年から現職。専門は強度近視、網膜・視神経疾患。日本近視学会理事長を務める。日本眼科学会専門医指導医。

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