レゴランドは日本3大パークになれるのか "観光不毛の地"に2017年オープン

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レゴランド・ジャパンの完成予想図

施設の目玉となるのが、2500万個のブロックを使って国内の象徴的な建物や風景を再現する「ミニランド」。22万個以上のブロックで作られた名古屋城の模型も登場予定だ。

このほか、坂道を走らせるミニカーをレゴブロックで組み立て、組み立て方で速度がどう変わるかを遊びながら学ぶ施設など、知育の要素を取り入れたアトラクションがあるようだ。ローラーコースターなどの絶叫系ライドなどもあり、40以上のアトラクションやショーを用意。飲食店や物販店なども展開する。

日本3大テーマパークになれるのか

バーニーCEOは「名古屋は最適なロケーション」と強調した

日本に先駆けてオープンしたマレーシアでは、年間100万人の利用者を見込んでいたが、ふたを開けてみると、その倍以上が来場するほどの盛況ぶり。シンガポールなど近隣諸国からも、大勢の観光客が訪れている。

レゴランド・ジャパンでも、国内外からの来客を見据え、隣接地にレゴランドホテルの建設を計画している。ホテルには、レゴブロックで遊べる空間のほか、海賊や忍者、スターウォーズなど、レゴでおなじみのテーマに沿った客室も用意され、ファミリー層の観光客の取り込みを狙う。

名古屋市内には、名古屋市科学館、名古屋港水族館、東山動植物園など、レジャー施設は数多く存在する。だが、いずれも全国から観光客を呼び込むには役不足の感が否めないのが実情だ。

マーリン社のニック・バーニーCEOは「東京と大阪の間という日本の中心に位置する名古屋市は、鉄道や高速道路など交通アクセスにも恵まれており、レゴランド・ジャパンにとって最適なロケーション」と期待を寄せる。

首都の東京(正確には千葉)には東京ディズニーリゾート、第2の都市である大阪にはユニバーサルスタジオ・ジャパンがある。それに対し、"日本第3の都市"を自負する名古屋には、グローバル資本とのフランチャイズによるテーマパークが存在しなかった。はたして名古屋のレゴランドは、日本3大テーマパークのような地位を得ることができるだろうか。課題は多いものの、少なくとも、“観光不毛の地”とも揶揄されてきた名古屋の観光を変えるきっかけにはなるかもしれない。

平井 基一 フリーライター

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ひらい もとかず / Motokazu Hirai

1978年生まれ。愛知県一宮市在住。三重大学人文学部卒。某有名ブラック企業でハチャメチャな営業マン時代を経験後、名古屋の出版社勤務を経て独立。2003年1月「オフィス・ヒライ」立ち上げ。ライターとして経済誌や地元情報誌などで執筆を行うほか、編集者としてグルメや旅行、子育て関連本などを企画・制作。ブログ『名古屋のフリーライター日記。』を不定期でゆる~く更新中。また、2010年秋からは一宮市木曽川町で大正時代から続く伝統農業「採種タマネギ」の担い手として新規就農。現在、ライターと農家との“二刀流”で奮闘中。

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