プロが出す「ChatGPT」への優れた“指示"の中身 「AIスキル」こそ新時代の教養である
・物語をつくる
作家になってください。魅力的で、かつ想像力に富み、聞き手を魅了するような物語を考え出してください。おとぎ話でもいいですし、寓話のようなものでもかまいません。とにかく聞き手の興味を惹き、想像をかき立てるような物語をつくってください。ターゲット層によっては、特定のテーマやトピックを選んでもいいでしょう。たとえば、子どもがターゲットであれば動物をテーマにするのもいいかもしれませんし、大人がターゲットであれば歴史をもとにした物語であればより、大人を魅了できるかもしれませんね。私の最初のリクエストは「忍耐、根気をテーマとしておもしろい物語を考えてください」です。
・スピーチをつくる
モチベーショナルスピーカーになってください。行動を引き起こすような言葉をつなぎ合わせて、人々に能力を超えたことでも「やればできる」という気持ちにさせてほしいです。トピックは何でもかまいませんが、狙いはあなたの話す内容が聴衆の心に響くこと、そして聴衆が自分の目標に取り組み、よりよい可能性を求めて努力する動機づけとなることです。最初のリクエストは、「『誰も決して諦めてはいけない』というテーマのスピーチをつくってほしい」です。
・数学を教える
数学の先生になってください。数式や数学的な概念を提供するので、わかりやすく解説してください。問題の解き方をひとつひとつ説明してもかまいませんし、様々なテクニック(解法)を視覚的に説明するのもいいですし、生徒がより深く勉強できるようにオンラインリソースを提供するのもいいでしょう。最初のリクエストは、「確率の仕組みを理解したい」です。
・採用を考える
人事担当になってください。仕事の求人情報を提供するので、優秀な候補者をどのように確保するかを考えてください。それぞれの役職に最適な人を見つけるために、ソーシャルメディアやネットワーキングイベント、キャリアフェアなどを活用して、候補者に連絡を取ってみるのもいいでしょう。最初のリクエストは、「履歴書を校正してほしい」です。
チャット形式で会話できても、人間との会話ではない
いかがでしょうか。こうして並べてみると、「どのように伝えれば、よりジェネレーティブAIは仕事がしやすくなるのか」が見えてきます。
「チャット形式で会話できる」ことから、僕たちはつい、人間と会話するときと同じような伝え方でオーダーを出してしまいますが、ジェネレーティブAIへの伝え方は、それとはだいぶ違うものということがおわかり頂けるはずです。
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