プロが出す「ChatGPT」への優れた“指示"の中身 「AIスキル」こそ新時代の教養である
理解できれば、「AI」は「ツール」に変わる
AIの歴史はインターネットの誕生よりも前に始まりました。以来、「AI」とは、「いずれ完成した暁には人間を超えてしまうであろう、開発途中の未知のテクノロジー」として認知されてきました。これはちょっと不思議な言い方になりますが、「現在のテクノロジーでは、まだできないこと」を「AI」と総称してきた、という見方もできます。
しかし現実問題として、AIはまだ「完成していない」「未知なるもの」なのかといえば、そんなことはありません。AIは様々な実用レベルで完成しており、僕たちの生活の至るところで使われています。
それを明確に「AI」として意識している人が少ないのは、「できなかったこと」ができるようになり、ツールとして実装されたAIは、そうなった時点で「AI」とは呼ばれなくなるからでしょう。
つまり、「ツール」になったとたんに別の名前を与えられるため、「AI」はいつまで経っても「未知のテクノロジー」であり続けるというわけです。
昨今、急激に利用者が増えつつあるChatGPTも、みんな、初めて触れてからしばらくの間は「最新のAIがすごい!」と、使うたびに驚きの連続ですが、きっと、あっという間に慣れて、当たり前になっていくでしょう。
そして人間社会に浸透しきったころには、おそらく新しい呼び名がついて、「AI」とは認識されなくなると思います。
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