プロが出す「ChatGPT」への優れた“指示"の中身 「AIスキル」こそ新時代の教養である

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以上、どちらの方法でコツを体得するにせよ、他者がつくったプロンプトを参考にする(あるいは購入する)際には、次の2点を意識して選ぶといいと思います。

① 「フォーマット」として流用できるもの

全体をコピペし、要点を書き換えるだけで流用できるプロンプトです。頭のなかにイメージはあるのに、AIに指示するための言語化ができないときなどに使えます。

たとえば、「光の表現などが印象的な美しい色彩で、ふんわりと描かれた猫の絵」を生成したいとします。プロンプトマーケットで、そのイメージにぴったりな風景画があったので購入したところ、そのプロンプトには、「フランスの印象派画家・モネのテイストの風景画」とありました。

ここで、自分が言語化できていなかったイメージとは「フランスの印象派画家・モネ」テイストということだったんだとわかります。そして「風景画」を「猫」と書き換えれば、ほしかった絵が生成されるという要領です。もちろん、また別の言葉に置き換えれば、いくらでもモネ風のイラストを生成できます。

② プロンプトの「構造」を理解し、応用できるもの

「何をいうと、何が出てくるのか」というプロンプトの構造的理解を促すプロンプトです。よりハイレベルな応用力が身につき、自身のプロンプト作成スキルが上がります。

プロンプトは人間の自然言語で書けるものですが、こちらの意図がAIに伝わるよう機能するという意味では、プログラム言語を使わないだけで、やっていることはプログラミングと同じです。つまりAIに伝わるような構造を理解したうえで、自然言語を並べたほうが、より望み通りの生成物を得やすくなるのです。

ジェネレーティブAIに「いい仕事」をさせるために

先日、GitHubで、ジェネレーティブAIに「いい仕事」をさせるために有効なプロンプトを、目的ごとにたくさん紹介しているページを見つけました。以下、いくつか英語で書かれたプロンプトを和訳して紹介します(出典)。ここで紹介するプロンプトは、もとは「英文」なので、和訳した内容のままで使っても同じ生成物は生まれないかもしれませんが、ジェネレーティブAIにオーダーを出す際に、どのように細かい条件を設定すればよいかなど、プロンプト作成のうえでのコツはつかんで頂けると思います。

・広告をつくる

広告主になってください。あなたが選んだ商品・サービスを販売促進するキャンペーンをつくってください。ターゲットを決め、キーメッセージやスローガンをつくり、プロモーションのためのメディアを選びます。さらに目標を達成するために必要な追加の広告活動を決めてください。私の最初のリクエストは、「18歳から30歳までの若い世代をターゲットにした、新しいエナジードリンクの販売促進キャンペーンをつくってください」です。

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