プロが出す「ChatGPT」への優れた“指示"の中身 「AIスキル」こそ新時代の教養である
「予測変換AI」に対する認識は「予測変換機能」になり、そしておそらくは、現在、「最新のAI」旋風を巻き起こしているChatGPTも、いずれは「自動テキスト生成ツール」や「チャットツール」に変わっていく。AIが進化するにつれて、人間のなかで「AIの定義」は少しずつ変わるもの、といってもいいかもしれません。
プロンプトの書き方のコツをつかむ
「ツール」としてのAIにどう指示を出すか。とにかく自分でいろいろと試してみるのが一番ですが、そのなかで、「プロンプト」(動作をするよう促す指示)のコツを体得する道は2つあります。
1つは、ディスコードなどでプロンプト作成を研究しているコミュニティに参加する、あるいは無料でプロンプト作成について発信しているブログなどを読むなどして、すでにたくさんAIを使ってきている人たちの知恵を分けてもらうことです。
今、世の中では、ジェネレーティブAIという新しいツールを手にした驚きがどんどん広がっています。そこで試したことや知り得たことを有料の情報とする人もいますが、それ以上に、ブログなどフリースペースでの情報交換が盛り上がっているのです。
「ChatGPTに、こんなことをさせてみた」「このプロンプトで、これが出てきた」「こういうプロンプトはあんまりうまくいかないようだ」――こうした発信を追いかけつつ、自分の用途に合いそうなプロンプトが無料公開されていたら、それで試してみるといいでしょう。
プロンプトのコツを体得する道、その2は、プロンプト作成のプロを参考にすることです。
プロンプトをつくることを生業としているプロンプトエンジニアは、要は、世間の人よりもだいぶ早く「望み通りの生成物が得られるプロンプト」のコツをつかんだ人たちです。
そこで、プロンプトエンジニアが作成したプロンプトを購入し、「どういうプロンプトを入れると、どんな生成になるのか」を試したら、それに倣って、今度は自分でプロンプトを書いてみる。これを繰り返すごとに、コツを体得していけるでしょう。僕も、この方法でプロンプトを日々、試しています。
プロンプトの価格は、だいたい約2ドル~5ドルといったところです。少しお金はかかってしまうのですが、もし、今後、AIを使いこなすことで自分のパフォーマンスが上がると思うのなら、これは将来の生産性向上につながる初期投資といえます。
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