マイナ保険証トラブル、河野大臣「AIで防止」も 別人の情報が紐付けられる「誤登録」を検知
松山キャスター:これらのケースの多くは健康保険組合などでの作業上のミスで、デジタル庁など中央官庁の目がなかなか届かないところで起きているようだ。再発を防ぐ方策は。
河野大臣:(健保組合などに対し)6月1日から(加入者から)マイナンバーを確実に(提出して)もらい登録することで厚労省のルール改正をしてもらった。どうしてもマイナンバーがない場合は、住所を含む5つの情報を全部見て、違う項目があれば、本人に確認をすることを徹底してもらう。今後、誤登録はこれで防げると思っている。
デジタル化でエラーを防ぐ方法
松山キャスター:マイナンバーの制度設計に携わった水町雅子弁護士は「人が介在する以上、ミスは起こる。手作業・目視確認を減らしデジタル化すべきだ」と指摘している。AIなどを活用して人が介在せずとも、(誤登録などの)エラーを防ぐ方策は取れないのか。
河野大臣:AIを活用するまでもなく、ふりがなが振られれば、名前の照合はできる。名前、生年月日、マイナンバー、これらがきちんと照合されれば誤登録はなくなる。ただ、問題は住所が「港区赤坂一丁目2の3」と書く人もいれば、「港区赤坂1-2-3」と書く人もいる。「1-2-3」を半角で入れる人もいれば、全角で入れる人もいるし、ハイフンを「の」と入れる人もいる。将来的にはAIの技術を使って表記揺れを判断することがありうるかもしれない。
松山キャスター:住民基本台帳とマイナンバーとで住所表記を一元化できないのか。
河野大臣:いまデジタル庁でベース・レジストリ(公的基礎情報データベース)というのを作っている。住所表記はこれに合わせるルールを作ると同時に、多少表記揺れがあってもひもづけできることを目指している。また、新規の入力をするときには、こういうルールでなるべくやってほしいと。自分で年賀状の住所録を作るときに「あれ、この人の住所、入っていたはずなのに」みたいなことがある。このベース・レジストリできちんとやっていければ、住所の表記揺れも突合できるようになる。
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