東武「竹ノ塚から新田」の各駅には何がある? 都県境越え埼玉へ、日本経済の発展映す駅巡り

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獨協大学前<草加松原>駅
獨協大学前駅の西口。<草加松原>の副駅名が大きく書かれた駅名看板も(撮影:鼠入昌史)

東京都内からほんの少しだけ北に抜け、埼玉県に入ったばかりのところにあるのが草加という町だ。聞いたことがあるだろう、草加せんべいという特産品。パリッと堅焼きで醤油味の草加せんべいは、日持ちのする東京土産としても重宝されていたりする(東京じゃなくて埼玉じゃ、などというご指摘はこの際横に置いておく)。

もともと草加一帯は稲作地で、醤油の産地の野田とつながっていたことから、江戸時代から特産になっていたという。草加という町がどこにあるかということ以上に、この特産品のほうが高い知名度を持っているといっていいだろう。

せんべいのイメージが強いですが…

「やっぱりそうですよね。草加といえば、草加せんべい。駅前のロータリーには、せんべいを焼いている女性の像があるんですよ」

こう話してくれたのは、東武鉄道北千住駅管区草加駅長の石崎岳史さん。東武スカイツリーラインの北千住―新田間のうち、谷塚―新田間を管轄する、草加駅のトップだ。

そう、草加の町は東武スカイツリーラインの沿線にある。北千住から北に進み、毛長川を渡って都県境を越えたところが草加市だ。草加の北にはJR武蔵野線と交わる新越谷・南越谷のターミナル。草加がいったいどこにあるかは、こういったところでだいたいわかっていただけると思う。

「もともとは草加宿、日光街道の宿場町があった町です。スカイツリーラインの急行は、西新井駅を出ると次が草加駅。草加駅には平日だと上り146本・下り158本の急行が停まります。駅前にはマルイとイトーヨーカドーがブリッジでつながっているという、ちょっと珍しい構造のビルがありまして、地域の中心としてにぎわっていますね」

草加駅東口
草加駅東口にはマルイとイトーヨーカドーが並ぶ(撮影:鼠入昌史)
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