上京者が驚く「JRの高密度」・東京ご当地鉄道事情 山手線を中心に長編成列車が高頻度で駆け巡る

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中央特快
中央線快速のエース「中央特快」。都心と八王子方面を結ぶ(撮影:鼠入昌史)
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進学や就職などで、地方から東京に出てきた人が驚くことのひとつが、「電車」だという。次から次へと、ひっきりなしにとてつもなく長い電車がやってきて、そのどれもが満員電車。いったいどこから人が湧いてくるのかと、確かに思う。

地方で暮らしている人の話を聞くと、鉄道を使うのはせいぜい学校に通うときくらい。高校が自転車通学の範囲にあると、乗る機会すらほとんどない。だから、きっぷひとつ買うのにもドキドキするようなこともあるのだとか。

そうしたところから東京にやってきて、いきなりあの満員電車にさらされると、それはもうパニックになって当然かもしれない。そして数カ月もすればすっかり慣れてしまうのだから、人の順応力というのはなかなか恐ろしい。

長編成でしかも高頻度

それはともかく、かくのごとく東京の鉄道は10両編成を軽く超えるほど長い電車が次々にやってきて、どれもが満員という圧巻の輸送量を誇っている。そして、初見殺しなのはそれだけではない。実に複雑怪奇なネットワークこそが、東京の鉄道に親しむうえでは何よりのハードルなのだ。

いったい、東京の鉄道を旅しようとするならば、どこからどうはじめればいいのか。まるで雲をつかむような、東京の鉄道ネットワークをなんとか紐解いてみたい。

といっても、すべてをひとくくりで語るのは到底不可能だ。なので、ここでは東京都内を走るJR線に限定して、旅することにしてみよう。

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