「創業100年」の歴史がある東京の老舗企業100社 ベストセラー商品を販売する企業が多数
日本は創業から100年以上の歴史を持つ企業が、世界の中でも多いと言われる。これから創業100年を迎えて「老舗企業」の仲間入りするのはどこなのか。
東洋経済新報社のデータ事業局は、未上場会社を含めた約10万社の社名、設立年月日、住所、電話番号、合併・買収・解散といった過去の変更情報などの基礎データを保有している。
そのなかで、住所が東京にあり、設立から101年~98年の会社を100社ピックアップした。会社が創業した年月日または登記上で会社が設立された年月日で集計した。また、過去に買収された経緯があり事業体が変わっている会社も含めた。
ベストセラー商品を抱える会社が多数
ちょうど2023年5月に創業100年を迎えたのが小田急電鉄。前身の小田原急行鉄道が1923年5月1日に設立された。今では鉄道事業に加え、不動産業、百貨店・スーパーマーケット、ホテル・レストランを展開するグループ80社以上を抱える大企業に成長した。50年以上の歴史がある「小田急百貨店新宿本店」は昨年の10月に新宿駅西口の再開発に伴い営業を終了。規模は縮小したが、新宿ハルクに移転して再出発した。
そのほかにも、創業100年の老舗会社ともなると聞いてすぐわかるような、ベストセラー商品を抱える会社が多い。たとえば2024年に創業100周年を迎えるのが葛飾区に本社を置くタカラトミー。おもちゃ、カードゲームなどを展開する総合玩具メーカーだ。1960年代には着せ替え人形「リカちゃん」、1970年代にはミニカー「トミカ」を発売した。今年4月には「人生ゲーム」を7年ぶりにリニューアルした。
墨田区に本社を置くオエノンホールディングスは、合同酒精など複数のアルコールメーカーをグループに抱える会社。設立1924年で2024年に100周年を迎える。しそ焼酎「鍛高譚」は30周年を迎える。
三菱鉛筆は2025年に会社設立100周年(創業は1887年)を迎える。筆記用具「uni(ユニ)」ブランドが定番商品だ。ポスターカラーのような鮮やかな色が特徴の「ポスカ」は40周年だ。雪印メグミルクは、母体の雪印乳業からカウントすると、2025年に創業100周年を迎える。