アステラスはACPの予想売上高を公表していないが、イギリスの調査会社・Evaluateは2028年時点での年間売上高を約1600億円、証券会社のクレディ・スイスの米国リサーチチームはピーク時年間売上高を約2000億円と予想している。
業界では年間の売上高が1000億円を超える大型薬は「ブロックバスター」と呼ばれ、特許が切れるまでの約10年間、会社に大きな利益をもたらす存在となる。アステラスは、ACPを2030年度までに、同社の更年期障害薬「フェゾリネタント」、抗がん剤「パドセブ」に次ぐ“第三の柱”に成長させる方針を打ち出す。
ブロックバスターに化ける可能性を秘めたACP。そこに巨費を投じた背景には、アステラスがこの数年の間に立て続けに直面した試練がある。
直近で相次いだ「想定外」の事態
現在、アステラスの収益を大きく支えているのが、前立腺がん治療薬の「イクスタンジ」。2023年3月期は約6600億円を売り上げ、全社売上高の約4割を稼ぐ大黒柱だ。しかし2027年に特許切れを控えており、その後は収益の急減が予想される。
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