日本ハム「新旧の本拠地」が"共倒れ"の予感も エスコン「高すぎ」 札幌D「黒字化無理」の声
「北海道全体の景気の悪さも想像以上。コロナ禍もあり生活が苦しい人は多い。他球場に比べてチケット代が高く、一般席の売れ行きが鈍いと言われている。また球場内飲食、グッズもかなり高額。シーズン席やVIP席を購入するような人たちには関係ない話だが、ライトな一般ファンにとっては死活問題でもある」(大手スポーツマーケティング関連会社)
価格設定が強気過ぎるという声も
エスコンの一般販売されている最高額チケットが1階フィールドレベルの12000円、最も安い席がライト3階スターレベルの2500円。東京ドームの巨人戦では最も高いS席が6800円、最も安い2階のD席が2000円ということを考えても割高感を感じる。
「もちろん築35年が経ち、時代遅れ感もある東京ドームとは単純比較できない。エスコンにはサウナ施設など、野球以外にも見どころが多く付加価値は高い。しかしアクセス面では圧倒的に負けている中で、価格設定が強気過ぎるという声があったのも事実」(大手広告代理店関係者)
東京ドームは東京のど真ん中、仕事帰りにも気軽に行ける場所にある。一方、エスコンはアクセス面で完全に負けているが、それでもチケット代金は高く設定されている。今後チケットの価格については、検討する項目の1つであることは間違いなさそうだ。
「チームが勝てないのも不入りの原因の1つ。素材の良い若手選手は多いが、現状では経験不足が否めない。勝率が5割を大きく下回り、下位に沈んでいる。球場が素晴らしくても地元球団の勝利を見られなければ、足を運ぶための動機が下がってしまうのは無理はない」(日本ハム担当記者)
マイナス要因が噴き出し苦戦の船出となったエスコンだが、賛否両論が語られるのは注目の裏返しとも言える。