土曜の朝から読めることをコンセプトにしている当連載。なるべく品行方正にいきたいのですが、とはいえ周囲を見ていると『これがこの店の正しい楽しみ方』なのではないかということで、思わず追加注文をしてしまいました。
普段は一仕事終えた後のご褒美であるアルコールを、朝イチに摂取する罪深さがスパイスとなり、おいしさは格別です。
最近は高カロリーかつ不健康そうな食品を「背徳グルメ」と読んだり「悪魔の◯◯」と名付けるなどブームになっていますが、硬派な和食店で朝からビールをこっそり飲む背徳感は、癖になりそうな悪魔的な魅力がありました。
朝から幅広い客層で大繁盛
私が訪れたのは月曜の朝10時。地下鉄の駅から徒歩5分ほどの大通りに面した路面店ながら、間口も狭い目立たない立地にある25席ほどの小さな店舗です。
きっと空いているであろうと勝手に予想して入ったら、客席は10席近くが埋まっていました。誰もが無言で食事を済ませてさっと席を立ち、次から次へと客が入れ替わっていきます。
私が店を出た11時前には20席近くが埋まり、ほぼ満席といった印象でした。今まで当コラムに登場したモーニング実施店舗のなかでは、かなり繁盛している部類です。
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