勝手ながら、焼き魚の定食は年配客にニーズがあり、カウンターの店舗は男性客の利用が多いため、年齢層高め男性多めの客層をイメージしていたら、女性客や若い男性の利用客も多く、利用者の幅広さに驚かされました。
常連客も多いようで「温かいお茶ください」「ご飯は4分の1でください」など、スタッフに慣れた様子で声をかけています。
コの字型のカウンターを配した25席ほどの小さな店内は、廊下も狭く、隣とのカウンターチェアの間隔もそこまで広くありません。つまりは、決して居心地がいいとはいえないつくりなのですが、座ってみると意外にも落ち着きます。
食べることに集中できる静かな空間で和定食を
江戸時代のめし屋をイメージした木製のカウンター、こげ茶色の腰壁。壁は温かみのあるベージュ。内装は濃いめの配色で狭い店内をさらに狭く見せるうえに、爽やかさに欠けもっちゃりしているのですが、最近の店にはない温かみと懐かしみを感じさせ、ほっこりします。
BGMはまさかの虫の音。小さめの音量で流れるリリリという虫の鳴き声に耳を傾けられるほど店内は静かで、食べることに集中できる空間が演出されていました。
朝ご飯にちゃんとおいしい焼き魚の和定食を食べたい。食べることに集中できる静かで落ち着ける空間で食事をしたい。時間のない朝でも、そんな注文の多い現代人のニーズを満たしてくれ、そしてこっそりビールも飲める。
一見普通なのに、実はかなり個性的な、いろいろと驚きの多い素敵なお店でした。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら