「何があっても折れない力」を身につけよう ストレス状況をどう克服していくか

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心理的なレジリエンスの研究は、世界では40年ほど前から、日本では10年ほど前から始まりました。心理面でのレジリエンスに関する定義はいろいろありますが、共通するところは「ストレスのある状況や逆境でも、うまく適応し、精神的健康を維持し、回復へと導く心理的な特性や能力、プロセス」です。

ストレスを避けることができればいちばんよいのでしょうけど、おそらくそれはだれにとっても不可能でしょう。そうだとすれば、ストレスがあることを前提に、ストレス状況に対処し、乗り越えていくことがサバイバルや、成長の鍵となります。そのとき、本人自身の特性や問題解決能力などの「個人内要因」だけではなく、何かあったときに支えてくれる人がいるか(ソーシャル・サポート)などの「環境要因」も重要です。

私はこのままでいい

私たち一人ひとりが、不安定で不確実な世界や社会の情勢に対する"備え"としてのレジリエンスを高め、「折れない人生・折れない暮らし」を創っていくためには、このような土台としての「心理的なレジリエンス」が必須でしょう。

この「こころのレジリエンス」の中核にあるのが「自尊感情・自己肯定感」と呼ばれる、「私は私のままでいい」という自分を受け入れ、認めるこころです。

「自分を大事にする気持ち」「自分を認め、受け入れるこころ」は小さいときのさまざまな経験から形作られるところもありますが、大人であれば、自分で少しずつ育てていくこともできます(大人になれば、自分で育てる以外ない、とも言えます)。

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