ネガティブ思考は性格ではなく、「脳疲労」だった 精神科医とうつ経験者が語る「ラクな生き方」
樺沢:最近はどんな生活をしているんですか?
デラさん:土日にイベントスタッフのバイトをして、平日は個人の仕事。Twitterコンサル、記事の執筆、たまに派遣の仕事などを無理のない程度にやっています。働くのは元気のある日だけで、それ以外は寝たりポケモンカードやったりYouTubeを観たり。やりたくないことはやらないし、会いたくない人には会いません。それでも月30万円くらいは稼げています。
樺沢:自分が消耗しない、楽しめることだけを選択できていていいですね。「危険を回避するために毎日同じことを繰り返す」というのが生物の基本的な反応なので、同じことを同じようにやっているほうが本来ラクなんです。だから、ストレスになるとわかっていても仕事をやめられなかったり飲み会を断れなかったりする。でも、デラさんが「やりたくないことを断る」とか「気分に応じて選択する」ことができているのは、脳の前頭葉という部分が活発に機能しているから。脳が元気になってきている証拠だと思いますよ。
デラさん:生きていれば必ずストレスが発生します。でも、発生したストレスを減らせるか、増やしてしまうかは、その人の対応次第。嫌なことがあったときに、友だちに愚痴るなどして忘れられる人、「しょうがない」と諦められる人、「やめる」「断る」という対策がきちんとできる人は、ストレスを手放せる人。僕もだいぶそういう生き方ができるようになってきました。
樺沢:私は「いまにチューニングする」という言い方をしていますが、「いまこの一瞬」にフォーカスして幸せを感じることがラクに生きる秘訣。その調子で、人生ゆるく楽しく過ごしていきましょう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら